開発の経緯

公開日 2023年08月04日

更新日 2023年08月04日

Joruriシリーズ開発の経緯

Joruriシリーズの開発は、2008年に徳島県様がロータスノーツをリプレースするために構想されました。
当時、徳島県様はロータスノーツを公式ホームページの管理、グループウェア、メールクライアントとして利用していました。
ロータスノーツをリプレースするには、CMS、グループウェア、Webメールクライアントを開発することとなります。

2008年5月に公式ホームページをリプレースするCMS開発のプロポーザルが公開されました。
この案件を当社が受注し、Ruby on Railsを利用したCMSを翌年3月に納入しました。
開発したCMSは2009年7月に「Joruri CMS」と命名され、当社はJoruri CMSを利用して、同年10月に徳島県公式サイトを再構築して公開しました。

Joruri CMSは、ソースコードを大幅にに整理し、2010年3月にオープンソースとして公開しました。

CMSのオープンソース公開後、Joruri CMSで開発した各種の汎用モジュールを活用し、当社にてグループウェアとWebメールクライアントの開発が進められました。
開発したグループウェアとWebメールクライアントは、2011年に徳島県様に納入して稼働させました。
徳島県様に納入後、Webメールシステムは2011年3月、グループウェアは2011年5月にオープンソースとして公開しています。

JoruriMail2022開発の背景

Joruri CMSやJoruri Gw(グループウェア)は、自治体向けとしてPRしたため、あまり民間企業には使われなかったのですが、Joruri Mailは民間企業にも広く導入されました。
IMAP対応で無料のシステムという点がよかったのかもしれません。

当社ではCMSとGwは社内で利用していたのですが、Mailは利用していませんでした。
送受信する添付ファイルの数が多いので、IMAPではサーバー容量が足りないのその理由のひとつです。
次は、社内で使えるように、POP対応のメールクライアントを開発したいと考えていました。

他方、グループウェアにおいて、不要な機能を削除したいとか、新しい機能を追加開発したいとかの要望が断続的に出ていました。
他の機能との分離度を高め、開発した機能を5年10年と保全するためには、相応の土台が必要となります。
Joruri Gwにはそのような土台がないため、機能拡張に対する見通しがあまりよくありません。

2019年にPWM(Personal WorkSpace Manager)という概念で、複数のアプリケーション(機能)を共通のプラットフォーム(画面UI)で実装する構想を考案しました。
PWMは当社独自のグループウェア的なアプリケーションの名称となります。
このPWMのプラットフォーム上に、当社の顧客管理や案件管理などの社内業務のシステムを構築し、複数アプリケーションを同じUIで操作できることを検証しました。

このPWM上にJoruriMailを再構築することで、JoruriMail2022の開発を進めました。
JoruriMail2022は2021年11月から当社社内で利用しています。

従来のデスクトップのメールソフトウェアに比べると、JoruriMail2022はメールを処理する各種の機能が備わっており、ある程度の業務効率化が図れました。
しかしメールに関する問題は山積みであり、今後も機能開発を精力的に進める予定です。

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